はじめに

蜂蜜は自然界で最も甘い蜜といわれ、イギリスの古いことわざに「The history of honey is the history of mankind. (はちみつの歴史は人類の歴史)」というものがあるように、人類とも長い関わりがあります。古来より様々な薬効も謳われてきました。

紀元前1550年前に書かれた古代エジプトの医療書『エーベルス・パピルス』には内・外用薬としての記載があり、古代ギリシャでは医学者のヒポクラテスが強力な殺菌効果および消炎、保湿、創傷などの治癒効果を称賛しています。

また、中国の本草書『神農本草経』(成立は後漢から三国時代の頃)には「石蜜」と呼ばれる野生の蜂蜜の効用について、「心腹の邪気による病を治し、驚きやすい神経不安の病やてんかんの発作をしずめる。五臓の心臓・肝臓・肺臓・腎臓・脾臓を安らかにし、諸不足に気を益し、中を補い、痛みを止め、解毒し多くの病を除き、あらゆる薬とよく調和する。これを長く服用すれば、志を強くし、身体の動きが軽くなり、飢えることもなく、老いることもない」との記しがあります。

ミツバチの歴史に比べると、人類の歴史はほんのわずか。蜂蜜には、まだまだ測り知れない生命のエネルギーがあることでしょう。

ここでは、今現在わかっている成分や、私たちの元気の支えとなるであろう効果についてご紹介してゆきます。

 

ミツバチの世界に思いを馳せ感じ、「おいしい!!」と食べること。食べてもらえたら嬉しい!それが何よりいちばん!ということはここでお伝えしておきます!