お歳暮に、高級はちみつという選択——「珍しい」の顔をした、正統派の贈り物

Journal

お歳暮に、高級はちみつという選択——「珍しい」の顔をした、正統派の贈り物

十二月が近づくと、百貨店の売り場も、贈り物のランキングも、「定番」と「変わり種」の二つの棚で埋まります。ハムやビールでは他の方とかぶってしまう。かといって、奇をてらった品で外すのも怖い。「珍しくて、高級感があって、それでいて礼を失わないもの」——お歳暮選びの悩みは、突き詰めるとこの一行になります。この記事の結論を先に言えば、はちみつは「珍しい」の棚に置かれがちですが、お歳暮の歴史をさかのぼると、実はもっとも正統な系譜に連なる品です。その理由を、お歳暮という習慣の始まりからたどります。

一言でいうと

お歳暮にはちみつは「珍しいのに、正統派」です。お歳暮の定番が塩鮭や数の子など「日持ちする食べ物」なのは、年の暮れに祖先や神様へ供えた保存食を分かち合った時代の名残——常温で長く保存できるはちみつは、この原点の条件をそのまま満たします。他の贈り物とかぶりにくく、ご家族みんなで使える点でも適任です。

この記事でわかること

  • お歳暮はもともと「贈り物」ではなく、年の暮れの「供え物」だった——定番が日持ちする食べ物なのはその名残
  • その原点に照らすと、はちみつは「珍しい」のに条件をすべて満たす正統派であること
  • 贈る時期・のし・相場など、お歳暮の基本マナー早見表(年内に間に合わなかったときの作法も)

お歳暮は、もともと「贈り物」ではなく「供え物」だった

お歳暮の起源としてよく語られるのは、年の暮れの「御霊祭(みたままつり)」です。年越しに先祖の霊を祀るため供え物を用意し、分家から本家へ、嫁ぎ先から実家へと届けた——この習わしが、年末に品物を贈る形の始まりだと伝えられています。

注目したいのは、そのとき運ばれた品目です。塩鮭、塩鰤、数の子、するめ、餅。いずれも保存がきいて、祀りのあとに皆で分け合える食べ物ばかりでした。つまりお歳暮の原型は「気の利いた品物選び」ではなく、年を越すための食べ物を、大切な人たちと分かち合うことだったのです。

年の暮れ、雪の降る道を風呂敷包みの供え物を抱えて本家へ向かう人——お歳暮の原型と伝えられる年越しの習わし

年の暮れ、供え物を本家へ届ける——お歳暮の原型と伝えられる光景。運ばれたのは塩鮭や数の子など、日持ちする食べ物だった。

時代が下ると、この習わしに別の流れが合流します。江戸時代、商人たちは掛け売り(ツケ払い)の決済を盆と年末にまとめており、年の暮れには得意先へ挨拶の品を持って回りました。「歳暮回り」と呼ばれたこの作法が、「一年の感謝を年末に形にする」という現在のお歳暮の骨格になったと言われます。供え物の系譜と、感謝の挨拶の系譜。お歳暮はこの二つが重なってできた習慣です。

定番が「日持ちする食べ物」なのは、偶然ではない

いまでもお歳暮の定番といえば、ハム、新巻鮭、干物、ビール、缶詰、調味料——と、食べ物・飲み物が中心です。これは偶然ではありません。原点が「年越しの供え物」である以上、①保存がきくこと、②縁起がよいこと、③皆で分け合えることという三つの条件が、千年単位で受け継がれてきたからです。

たとえば年越しに食べる「年取り魚」は、東日本では鮭、西日本では鰤が主流でした。鮭は「栄(さか)える」に通じ、鰤は成長とともに名前が変わる出世魚。定番の品には、それぞれ願いの理屈が通っています。お歳暮選びとは本来、この理屈ごと品物を選ぶことでした。

その原点に照らすと、はちみつは「珍しい」のに正統派です

ここで、はちみつを先ほどの三条件に当てはめてみます。

保存がきく はちみつは適切に保存すれば常温で長期保存できる、代表的な保存食です。白く固まる結晶化は自然な現象で、劣化ではありません(ぬるま湯でゆっくり戻せます)。年末年始の慌ただしい時期に、受け取った方が急いで消費する必要がないのは、贈る側の気遣いにもなります
縁起の理屈が通る 世界の多くの文化が、新年や婚礼など人生の節目に「これから始まる時間が甘くありますように」と蜂蜜を贈ってきました。日本でも蜂蜜は千三百年以上前から献上品として扱われた品です(詳しくは「はちみつをプレゼントする意味」に書きました)。新しい年を迎える挨拶の品として、願いの理屈がまっすぐ通ります
皆で分け合える 朝のパンやヨーグルトから料理の隠し味まで、年齢を問わず家族全員で使えます。ただし1歳未満の乳児には与えられません(乳児ボツリヌス症予防のため)。小さなお子さんのいるご家庭に贈る際は、その一言を添えるのが確実です

そして実利がひとつ。お歳暮の定番同士は、しばしば同じお宅の中でかぶります。ハムが二本、ビールが二箱——受け取る側になれば覚えがあるはずです。はちみつ、それも産地と物語のあるはちみつは、まずかぶりません。「珍しい」ことは、お歳暮においては単なる目新しさではなく、受け取った方の記憶に残るという実用的な価値です。

お歳暮の基本マナー——時期・のし・相場の早見表

せっかく品物が良くても、作法で戸惑うのはもったいないので、基本を一覧にしておきます。

贈る時期 本来は、正月準備を始める「正月事始め」(12月13日)から12月20日頃までが目安とされてきました。現在は11月下旬から贈り始める方も増えています。地域差はありますが、12月20日頃までに届けば間違いがありません。生ものでない限り、早すぎて失礼になることはほとんどありません
のし(熨斗) 紅白の蝶結び(花結び)の水引に、表書きは「御歳暮」。何度あってもよいお付き合いだから、結び直せる蝶結びを使います。下段には贈り主の名前を入れます
相場の目安 一般には3,000〜5,000円程度が中心と言われます。特にお世話になった方、大切な取引先には1万円以上の品を選ぶ方もいます。毎年続ける習慣なので、無理なく続けられる金額で始めるのが本来の作法です
年内に間に合わないとき 年が明けたら表書きを「御年賀」に変えて松の内(一般に1月7日、関西では15日)までに。それも過ぎたら「寒中御見舞」として立春の前日(2月上旬)までに贈ります。同じ品でも、表書きひとつで筋が通ります

特にお世話になった方へ——天山蜂蜜という選択

森羅万象 天山蜂蜜は、天山山脈の標高2,800mの草原で、薬草花・党参(タンスン)が咲く年にわずか二週間だけ採蜜される、非加熱・完熟の生はちみつです。お歳暮の相場でいえば「特にお世話になった方へ」の枠——毎年のご挨拶の中でも、特別な一軒にだけ贈る品として選ばれています。

桐箱入りのギフト包装と、「御歳暮」ののし掛けに対応しています。数量限定のため、年末のご挨拶にお考えの場合は品切れの前に、早めのご用意をおすすめします。ギフト包装の詳細は「ギフトのご案内」をご覧ください。

また、取引先への法人としてのお歳暮(社名でののし・適格請求書が必要な場合など)については、「経営者への贈り物に「王侯貴族の蜂蜜」という選択」とギフトのご案内のビジネスギフトの項が参考になるはずです。

桐箱入りの森羅万象 天山蜂蜜——「御歳暮」ののし掛けに対応

桐箱入りの森羅万象 天山蜂蜜。「御歳暮」ののし掛け、包装に対応している。

年の暮れに、日持ちのする良い食べ物を、世話になった人へ届ける。お歳暮という習慣の原点は、千年経ってもそれだけのことです。その「良い食べ物」の棚に、塩鮭や数の子と並べて蜂蜜を置いてみる。珍しさに驚かれて、由来を話せば納得される——お歳暮の会話として、これほど筋の良い贈り物はなかなかありません。

出典・参考: お歳暮の由来(御霊祭の供え物・江戸の歳暮回り)は諸説あり、本文は各社の由来解説(日本郵便「お歳暮で贈られる『年取り魚』とは」、シャディ「お歳暮の由来・起源とは」ほか)に共通する説明に拠っています/蜂蜜の献上・貢納の史料(『日本書紀』『延喜式』)は「はちみつをプレゼントする意味」の出典欄をご覧ください


Related

あわせて読みたい:ギフトのご案内(桐箱・のし・包装)はちみつをプレゼントする意味経営者への贈り物に、「王侯貴族の蜂蜜」という選択

この記事を書いた人

森羅万象 天山蜂蜜 正規販売元(Local is Global合同会社)

採蜜地である天山山脈の草原を2016年夏に実際に訪れ、現地の養蜂と蜜源の花タンスンを自分たちの目で確かめてきました。仕入れから品質分析(日本食品分析センターへの検査依頼)、販売までを一貫して行う正規販売元です。

Online Shop

今年の感謝を、甘いかたちで。

公式オンラインショップ(STORES)にてお求めいただけます。桐箱入りのギフト包装・「御歳暮」ののしも承ります。数量限定のため、お早めに。

オンラインショップへ